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外 国 旅 行


公私共に忙しかったので、半年ばかりHPの更新を怠ってしまった。それでも私のこの拙いHPを覗いてくれる人(2,3日に一人ぐらいの割合)が、いるようなので奮起してまた書き続けようと思っている。

 私は日本から出たことが無い。外国旅行に行ったことがないのである。旅行といえば、国内の山登りが主体で、日本各地の名山を目指して出かけていた。登山という趣味が無ければ、国内さえほとんど旅行をしない人生が終わっていたかもしれない。
 人から日本国内を旅行するより外国へ行った方が安いとよく言われる。しかし、私の心の中には「そんなに簡単に外国へ行っていいのだろうか?」という疑問符が常にある。自動車に比べて数十倍もの二酸化炭素を排出する飛行機で行き、その外国旅行がその人にどれだけのプラスになるのだろうかと思ってしまうのである。古き時代(100年ほど前)には、外国旅行は何ヶ月もかけ、時には自分の命さえもかけて行かなければならない、その人の人生にとってとても大きな意義のあったものである。外国から何かを学ぼう、社会に役立てようと強い思いがあったはずである。しかし、今の日本人はあまりにも安易に外国旅行(パック旅行)へ行ってい?それはあたかも東京ディズニーランドへ遊びに行くような安易な気持ちで。「楽しかった。」、「美味しかった。」そんな感想しか残らない旅行ではないのだろうか。
 ブランド品を持つとか、最新の携帯を買うとか、美味しいものをただ食べ歩くとか。お金を払えば安易に買えるものにより、自己を実現しようとしている気がする。その人の本来の姿が見えないのである。その人が人生で何を求め、何を考え、何を感じているのか見えてこない。日本人の外国旅行もこのような類の行為と一緒のような気がしてならないである。
 お金を出して美味しいものを食べる、お金を出してブランド品を買う、お金を出して外国旅行へ行く。そこにはその人の主体性が感じられず、人生の楽しみさえもお金で買おうとしてる。これはあまりにもさびしい人生のような気がするのは私だけなのでしょうか?


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