２０１３．１２．１５

ニュースを見ていて、そろそろ真剣に法整備をしなければいけないのではないかと思うことがある。それは、「尊厳死」に関する法律。 　先日、高齢の母親とその娘が電車の踏切に飛び込み亡くなった。原因は分からないけれど、自殺をしたいという意思があったのは明らかだと思う。これだけ医療が発達するとそう簡単には死なせてくれない。そうかといって、生けていれば楽しい毎日が送れるほど社会は豊かでもないし、成熟していない。 　同じ時を過ごした仲間である。そういう人たちが自分の意志で死を選び、なくなっていくのだから、社会としてそういう人たちに手を差し伸べられないかと思う。 　私が言うのは、自殺を思いとどまらせるというのではなく、きちんと法律にのっとり、遺体の処理なども社会制度の中でできるような、安楽死、尊厳死が与えられないかと思うのである。安らかに死ねるような方策が必要なのではないか。 　人間の特権は、自分で死を選べること。自分で自分のことができなくなり、やりたいことがなくなった時が、人生の潮時なのかと考えるが、死ぬ時に痛いのは嫌だし、死んだ後にたくさんの人に迷惑をかけたくないというのが私の本音である。 　人が死ぬのを社会が手助けしていくというのは、違和感があるけれど、これは必要なことだと思うし、これをすることによって、安らかに死んでいく人も増えるし、全体的には社会の負担も減るだろうと思う。税金を払っていない人だろうと、ホームレスの人だろうと、同じ時代の日本を支えてきた人なのだから、最後ぐらいは、社会で面倒をみてあげたらいいと思う。 　生き物は、長生きすることが使命ではなく、生きている時に何をするかであると思ているから、こんなふうに考えてしまうのだろうか。 大谷一号古墳。昔の人は、何を考え、何を思い、墓を作ったのだろうか？